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短い夏の森 / 北海道へ #03

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短い夏の森 / 北海道へ #03

短い夏の森 / 北海道へ #03

 

7歳になる息子との二人旅はやたら早起きだ。
伊達市から移動してきた僕たちは、帯広で1泊して、翌日の9時前にはいちめん霧で真っ白の釧路湿原にいた。展望は諦めて、すぐ近くにある北斗遺跡という縄文遺跡に向かった。

北斗遺跡は、先縄文時代以降近世にいたるまでの遺構・遺物を擁する重複遺跡。釧路市街地から北西約7kmの釧路湿原に臨む段丘上に広がっている。1977年(昭和52)に国指定史跡となった。遺跡は、1952年(昭和27)に簡易軌道敷設にともなう工事で発見され、1970年(昭和45)に分布調査を実施した結果、竪穴(たてあな)住居跡386軒を確認。それらの住居跡は、地表面の落ち込みが観察された。先縄文時代の最終段階と見られる細石刃(さいせきじん)文化から、縄文時代早期から晩期初頭の土器、続縄文土器および擦文(さつもん)式土器など、多様な時代の遺構・遺物が発見された。引用:釧路市北斗遺跡

まだ閉館している資料館の入り口でウロウロしてると人が出てきた。近くに復元した住居があるので森を抜けて行くといいと勧められた。もらった地図を見ると、遺跡への散策路から湿原へも行けるようだ。しばらく霧の森を進む。何かが飛んでいる気配がして足元をみると、見間違いかと思うほどの蚊の大群が足に群がっていた。北海道の夏は短い、早く血を吸って卵を産もう!蚊的にはそういう感じだろう。
「吸血の森だー!」と叫びながら足早に進むと、森を抜けたところに遺跡があった。見通しが良く、風通しが良い。テントを張るならここしかない、くらいのいい場所だ。復元された住居もどこかテントっぽい。などと思っている間に、蚊や虻は居なくなっていた。風に飛ばされていなくなったようだ。そこへ管理されている方が来て、復元された住居を開けてくれた。
「3日に1回は火を入れるんです」と言って焚き木に火をつけた。パチパチと音を立てながら木が燃える。ひんやりとした土の感触。かすかに外の風の音が聞こえてくる。
ここにしばらく座ると、縄文時代は原始的なくらしというよりも、丁寧なくらしという方がしっくりくる。温暖で食料も安定していたようだ、日常そんなに遠くに行かないだろう。毎日はとても穏やかで激しい変化はなく、とても微細なことまで気づいただろう。環境は丁寧に作られていて理にかなってたはずだ。これが縄文15,000年の長続きのコツなのかもしない。

いままでなんとなく感じていた心地良さ、その原点を少し分解できたような気がした。

 

釧路市北斗遺跡

釧路の森
湿度が高いが気温は低い、うっすらと霧が立ち込めていた。
蚊の襲撃
ふと足元をみると無数の蚊にたかられていた。北海道の夏は短いのだ。この後に虻もやってくる
北斗遺跡の復元された住居
森から抜けたところに住居跡があった。風が吹いていて、蚊はいなくなっていた
遺跡後に復元された住居
テントのように見えた復元された住居。住居跡は円形の窪みとして見つかった
かまど
かまどが付いていた。住居の中はあたたかい
管理している人が火をつけた。定期的に火を入れることで住居が長持ちするそう。パチパチと木が割れ、火の粉が上に昇っていった
霧の釧路湿原
少し霧が晴れてきた。はるか昔からこの景色は変わってないのだろうか
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