赤ちゃんのための環境デザイン

赤ちゃんは自分では何も出来ないで、何も分かっていないと思われ来ました。

しかし、実はいろんなことを試しながら理解しつつ、驚くほど自身を発達させていることは最近の研究で明らかになっています。

お母さんの声と、他の人の声を聞き分ける能力もありますし、自由に動きたいという欲求は強くあります。

そして受身の存在ではなく、あの手この手で周りの人と積極的に関わろうとしています。

そんな時期だからこそ、ほんの少しの空間で自分の意のままに体を動かすための機会や、安心して活動できる環境は必要です。

今回はオーストラリアで2人のこどもをモンテッソーリ教育で育てているお母さんKylieさんのサイトを紹介しながら、新生児から6ヶ月までの発達段階に応じて必要な環境づくりのヒントについて取り上げます。
(Kylieさんの承諾を得て掲載しています)

Kit's Montessori room

サイト↓ 
Kit’s Montessori room

(画面左下の「Categories」 にNew born,2 month, 3 month,と成長過程があります)

自分がどのように動いているかを鏡でのぞいたり、モービルを見たり、お気に入りのものにたくさん触れたりできる運動のコーナー、オムツや着替えができるコーナー、寝るところ、授乳されるところなど機能的に配置されています。このような整った環境はこどもに安心感を与える他にこども自身の成長を助けます。それぞれの物と成長との関係は長くなりますので、ここでは触れませんが、詳しく知りたい場合は以下の本は参考になるかもしれません。

スーザン・メイクリン・スティーブンソン/著 「デチタでチたできた!」

 

New born
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生まれたばかりの新生児はまだ30cmくらいしか焦点が当てられないと言われています。

目の周りの筋肉が未発達で一点をじっと見つめることができません。

視覚的な刺激を与えるためには見える距離に近づけてあげることを配慮することが大事です。

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2 month

生後2ヶ月ごろから興味のあるものを自分で見ようとしたり、見続けることによって視覚は少しづつ発達するので、この時期の発達に合った環境づくりとしてシンプルなモービルがあります。

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赤ちゃんはモービルを見て現実の世界を知るきっかけを作り、手足を動かすようになります。

ただし、刺激が多すぎるものは世界をシャットアウトしがちになるので、たくさん与えればいいというものでもないようです。

やさしい色と物の適切な数ある環境は、自分の視覚を使って探求できるようになります。

 

3 month

3、4ヶ月をすぎると腕の筋肉が発達し触ったり握ったり離したり投げたりの運動をしだします。

赤ちゃんの寝ているところに握って持つことのできる大きさのキッキングボール、鈴、輪などをぶら下げるとつかんだり蹴ったりと体を動かします。

このビデオを見ると、知性が働き全身を動かして行動に結びつけようとしていることがわかります。

この繰り返しの活動は「手は外の脳」といわれているほど発達にとって重要です。

 

4 month

木や金属、布などの素材で温度差を感じることのできるものをたくさん握ることによって、触感覚が発達します。

握り始めのおもちゃ

握り始めは大人の指くらいの細さのガラガラ、天然の素材の方が様々な感触を感じられていいと思います。

いろんな素材のおもちゃ

かごの中にいろんな素材のものを入れておくと重さ、におい、感触などを楽しむことができます。

 

5 month

5ヶ月以降はさらに腕の筋肉が発達します。

ずりばいやお座りができるようになり、目的に向かって自分で探索してものをとりにいくことができます。

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鈴の入った木製の円柱はつかみやすいサイズです。音や転がる方向に進む目的となります。あまりと遠くまで転がると興味を示さなくなることもあります。

 

6 month

寝返りもできるようになり、支えがなくても座れるようになります。

手はますます活発に動き指先の動きにも集中します。

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一度に多くを与えず、興味がなくなったらしまって新しいものを出すようにすることも大事です。

 

ところで、赤ちゃんは生まれてからよく泣きます。

ほとんどの場合は、お腹がすいたのか、痛みを訴えているのか、排泄して気持ちが悪いのかと考えてしまいます。

しかし、着ている衣服が邪魔で動きたい動きができないときにも一生懸命コミュニケーションをとろうとして泣くそうです。

動く自由が与えられ、まわりを眺めることができる状態になると泣き止み、体を動かせることが嬉しくて食べることすら忘れてしまうとか。

 

好奇心の旺盛な赤ちゃんは環境を把握することから様々な事を吸収します。

自分の意のままに動きまわれ、好きなものを触れることができる環境からは喜びをたくさん感じることができます。

両親は赤ちゃんをよく観察し、赤ちゃんはどのような変化を起こしているのかを理解すれば、生命の神秘に触れる事ができ、成長を手助けすることができます。

赤ちゃんのための環境デザイナーになって、楽てしみながらやる事がいい循環へとつながる思います。

 

「いのちのひみつ」という本は、誕生から3歳までの時期の人間をより深く理解するためのヒントにあふれた本です。きっと参考になると思います。


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