「ヒミツの袋」 指先の運動が知性を働かせる

瓶のふたや袋を開け閉めするためには、自分の意思で動かすことのできる随意筋がついている腕や手や指などの運動器官を使います。

親が開けてあげるのは簡単ですが、乳幼児期に手や指先を使うことや、動かす事で感じる感覚は、筋肉や脳にとって重要な役割があり、関連した複合的な感覚が大きく発達する時期です。

2歳4ヶ月になったこどもの指の力はまだそんなに強くありませんが、なんでも自分でやりたい意欲でいっぱいです。

そんな意欲を満足させる為に、この様な袋をいくつか用意しています。

何が入っているのかは、開けてみないとわかりません。「ヒミツの袋」です。

ひみつ袋

振ってみるとガチャガチャと音がします。音がする、それぞれ違う音がするなど、興味がそそられ開けてみたくなります。

 

最初は一人で開けることができません。

ひとりで開け閉めできるように、まずはゆっくりとやり方を見せることが必要です。

袋のどこに指をいれて、どのように引っ張って開けるのか、言葉ではなく動作だけで静かにみせます。

最初はうまく出来なくても根気よく待ってあげます。頼まれたときだけそっと手助けをしてあげでもいいと思います。

繰り返すことによって、少しずつできるようになります。乳幼児期にとって繰り返す事は重要なキーワードです。

やり方を見せている途中、手を出してきたり、見てくれなかったり、やろうとしないなど、集中できない時があります。

そういう時は、それをやりたい時期ではなかった、もしくは、やり方を見せる動作に問題があった可能性があります。

やりたい時期がくるまで待ってあげたり、どうやったらわかりやすいやり方を提示できるかと、大人もこっそり練習する必要があるのもかもしれません。

 

さて、だれでも気になってしまう、「ヒミツの袋」の中身はというと・・・

フィッシングバック

材質の違いで触る感触が違うもの、陶器、木、金属、プラスチック、貝などを入れてみました。

 

ひみつふくろ1

大工さんが使う道具というテーマ。日ごろあまり触れないものだといっそうワクワク感が増します。

ひみつぶくろ2

水を使うもの、洗面道具など。水が入った小さなスプレーには興味津々です。押すことによって指先の運動にもなります。

 

「ヒミツの袋」の開け方は、目をつぶって、袋に手を入れて、どの様な感触かを楽しんでから出してもらいます。

ひみつふくろ目をつぶる

なんだろ?冷たいね、ふかふかだね、ほそいね、ぎざぎざだね。

 

出した時には必ず名称を言ってから並べます。名称を知らない時は教えます。

ひみつ袋洗面具

あ、歯ブラシだったー!

ひみつ袋トイレ

おもちゃのミニチュアの家具もとても魅力的なものです。この時期は小さいものへの興味が人一倍です。

ひみつ袋×さいふ

「ひみつ袋」の中にさらに袋や財布などを入れておくと指先を倍使うことができます。

片付けも大事な運動の感覚です。再度、感触や何に使う道具なのかなどを確認した後、ひとつひとつ袋の中に入れます。

うまく片付けてくれない時は、袋を持ってあげて「お皿をとってください」「次は鍵をとってください」と誘導すると楽しく片づけられます。

ひみつ袋片付け

一人でできるように小さな棚やかごを用意してあげると片付けやすいです。

「ヒミツの袋」の中身は興味でそそられるようなものを8個くらい用意するといいと思います。

いつも同じ物が入っている安心感がある時期と、何か新しいものが入ってるかもしれないワクワクを感じる時期があります。

その時のこどもの発達段階をよく観察しながら用意すると大人も楽しいです。

いれるものにテーマ性を設けると興味の度合いが増すとともにいろいろ想像もしているようです。

 

中身を替えても「ヒミツの袋」自体にに興味が行かなくなったら、この活動はここで終わりです。

たくさん手や指先を使う機会があればあるほど、知性がどんどん働いてきます。

脳内の神経細胞の回路が完成していく貴重な時期だからこそ、家でもできることはたくさんあると思います。


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