ひとりでできる工夫

「わたしひとりで!」2歳半になった息子が毎日言う言葉です。

階段の上り下り、縁石の上や道路を歩く、段差からジャンプ、はみがき、手洗い、手伝いや、バスの料金を払う時まで、とにかく自分で挑戦したい時です。

「ひとりでやりたい」は、人間の自立への願いの表れです。

こどもの意識がしっかりしてきて、自分の意思で動かせる随意筋をたくさん使いたい1歳半~2歳くらいの間に沸き起こる意欲です。

大人はその願いを実現できるような援助をしなければなりません。

 

家庭でもうまく導く事でひとりできる工夫はたくさんあります。

例えば、

水をコップに注いで飲む。

水を飲む

注ぐ動作は好きなので、いつでも手にとれる小さい急須を用意しています。

drink water

自分で注いだ分はほとんどの場合飲みます。

 

靴を履く、脱ぐ、並べる。

くつならべ

ひとつの動作に時間はかかりますが、根気よく待ちます。

 

箸や皿をテーブルに運んで並べる。

はしならべ

動物や植物を模した箸置きが大好きです。どれを誰が使うか、箸置き選びからお願いしています。

はしならべ3

そろえて置くことをゆっくり丁寧に教えると、次回からできる様になります。

 

ご飯をよそう。

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熱くない様に、一度大きなどんぶり(おひつ)に移して用意します。

 

身だしなみを整える。

身だしなみ

出かける前には必ず身だしなみをチェック。環境を整えてどうするかを教えます。

身だしなみ2

くしやブラシで髪をとかすのは楽しいようです。

 

トイレにいく。

トイレ1

便座のふたを開けることろから、補助便座を乗せて、踏み台を置く。繰り返しやることでいつでもひとりでトイレにいけることを教えます。

トイレ3

脱いだものはカゴの中へ。

トイレ2

小さい踏み台があると、パンツやズボンが履きやすいです。

 

洗濯をする。

洗濯2

エプロンをつけて自分の雑巾や、おしぼりを洗ってもらいます。

洗濯の道具を用意し、それぞれの名称を教えてあげます。水も道具も自分で運び、注ぎます。

できない時は、一緒にやります。

洗濯

自分で絞って、干します。

水を捨てたり、用具を拭いて片付けるところまでできることを教えます。

 

こぼれた水を拭く。

ふく

こども用の雑巾は、古布を手袋の様に加工して用意しました。

こどもがどうすれば使いやすいかを考えて工夫すると、こどものやる気に結びつきます。

 

花を生ける。

いけばな2

水差しの押す感触が楽しい、大好きなお仕事の一つです。

いけばな3

花を買わなくとも、庭に植わっている植物などを活けるだけでも楽しいです。

いけばな5

好きなように活けます。その日の気分で一輪だけのときもあります。口はだしません、自由にさせます。

いけばな完成

自分で活ける楽しさと見た目の美しさを楽しみます。

 

こどもの興味を引く道具や、こどもサイズのものを用意すると嬉しくて意欲がでます。

わかりやすくて美しく手触りのよいものを使い、感性や知性を刺激することが大切です。

これは大人が押し付けてはやることではありません。

いつもこどもの手の届くところに用意して、自分がやりたいときに選べることを尊重します。

洋服を選ぶ

自分で洋服を選ぶことも大事な自立の一歩です。

ズボンやシャツ、靴下など、2種類くらい用意して、こっちとこっち、どっちがいい?と選択させると自分で着たがり、着替えはスムーズです。

 

こういった事は、初めのうちはうまくできません。

というより、「できない」のではなく、「やり方が分からない」のです。

どこを持てばいいのか?どうやって抑えるのか?どこでひねるのか?

大人はパパッとやってしまうので、初めてすることもには、さっぱりわからないのです。

こどもにとって大人動きは早送りのように感じます。

その為には、「はっきり、ゆっくり、わかるようにしてみせる」のがコツです。

 

幼児期に日常生活のひとつひとつの動作を大人から丁寧に分かるように教えてもらったこどもは、毎日その動作を繰り返します。

そして日常生活の行動を自分で考えて実行します。

繰り返された活動は確実に自分のものになっていくのです。

 

マリア・モンテッソーリは、自立することは、平和な世界に繋がると言っています。

つまり、自立するとは幸せになること。

精神的に満たされていれば自然と周りに対するやさしさや思いやりが生まれます。

自分でやりたいときに大人がささっとやってあげたり、やってくれる人や助けに依存する習慣がつくと、自立のために努力しない人になっていくそうです。

 

ひとりでできる環境は楽しく整えられます。

こどもをよく観察し、その成長の時期にやりたいことを繰り返し練習する場が必要です。

一人で出来たときの達成感に満たされたとき、こどもは安定し生きる喜びを味うことができると思います。

 

参考本として。

「ひとりで、できた!」

ひとりでできる工夫のヒントがたくさん詰まった本です。

 

「ママ、ひとりでするの手伝ってね!」

手先を使うための具体的な例が数多く書かれています。

 


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